(少量の細かい砂、バラの花びら、あるいはコオロギ1匹) この呪文はクリーチャーを魔法の眠りへと誘う。5d8をロールする。その合計値がこの呪文が作用するクリーチャーのHPの総計となる。射程内の君が選択した1点から20ft以内にいるクリーチャーは、その現在HPの低い順からこの呪文の作用を受ける(気絶状態のクリーチャーは無視する)。
現在HPが最も低いクリーチャーから順に、5d8の合計値から作用を受けたクリーチャーのHPを差し引いてゆき、現在HPが次に低いクリーチャーに移っていく。あるクリーチャーに作用を及ぼすためには、残りの“合計値”がそのクリーチャーの現在HPよりも多くなければならない。この呪文の作用を受けたクリーチャーはみな眠ってしまい、この呪文が終了するか寝ている者がダメージを受けるかあるいは誰かがアクションを使って寝ている者を起こすために揺り動かしたり引っ叩いたりするまで、気絶状態に陥る。
アンデッド、および魅了状態に完全耐性を持つクリーチャーはこの呪文の作用を受けない。
高Lv版:この呪文を2Lv以上の呪文スロットを用いて発動する場合、スロットのLvが1Lvを1上回るごとに2d8を追加でロールする。
射程内の1辺が20フィートの立方体の中にある物体はみな、青、緑または紫色の光で縁取られる(色は君が選択する)。呪文の効果範囲の中にいるすべてのクリーチャーもまた、【敏捷力】セーヴィング・スローに失敗したなら、この光で縁取られる。持続時間の間、物体及びこの呪文の作用を受けたクリーチャーは半径10フィートに“薄暗い”明かりを放つ。
作用を受けたクリーチャーあるいは物体に対する攻撃ロールは、攻撃を行なう者がその光を見ることができるなら、有利を得る。また、作用を受けたクリーチャーと物体は不可視状態であることによる利益を得られない。
(血液1滴) 射程内にいて君から見えるクリーチャーを最大3体まで選び、【魅力】セーヴを行なわせる。失敗したクリーチャーは、この呪文が終了するまで、攻撃ロールやセーヴを行なうたびに1d4をロールし、出た目を攻撃ロールやセーヴの結果から引かなければならない。
高レベル版:君がこの呪文を2レベル以上の呪文スロットを用いて発動する場合、スロットのレベルが1レベルを1上回るごとに、追加でもう1体のクリーチャーを目標にできる。
射程内のクリーチャーを1体選ぶこと。君は目標のみに聞こえる耳障りなメロディを口ずさみ、恐るべき痛みで目標を苦しめる。目標は【判断カ】セーヴを行なわねばならない。これに失敗した場合、目標は3d6[精神]ダメージを受け、即座に(リアクションを行なえるなら)リアクションとして、目標の移動速度で可能な限り君から遠ざかるように移動しなければならない。ただし、この移動によって火や穴のように明確に危険な場所には入らない。このセーヴに成功した場合、目標は半分のダメージを受け、移動は行なわない。聴覚喪失状態のクリーチャーはこのセーヴに自動的に成功する。
高レベル版:君がこの呪文を2レベル以上の呪文スロットを用いて発動する場合、スロットのレベルが1レベルを1上回るごとに、ダメージが1d6増加する。
(短い銅の針金1本) 君は射程内のクリーチャー1体を指さし、小声でメッセージを話す。君の声は目標のみに聞こえ、目標もまた君だけに間こえる声で返答できる。
君が目標をよく知っており、かつ“この障害物の向こう側に目標がいる”と分かっているなら、君はその障害物ごしにこの呪文を発動できる。ただし魔法による沈黙、厚さ1フィートの石、厚さ1インチの一般的な金属、鉛の薄板、あるいは厚さ3フィートの木材は、この呪文を遮断する。この呪文は目標までまっすぐな線が通っている必要がなく、曲がり角の向こう側や小さな開口部の奥にも届く。
君は射程内の君から見えるクリーチャー1体に、密かな心術の魔力で彩られた罵詈雑言を吐きかける。目標が君の声を聞くことができるなら(君の言葉を理解できる必要はない)、目標は【判断力】セーヴを行なわねばならない。失敗した目標は1d4[精神]ダメージを受け、目標自身の次のターンの終了時までに行なう次の1回の攻撃ロールに不利を受ける。
この呪文のダメージは君のレベルが特定の値に上昇するごとに1d4ずつ増加する、すなわち5レベルで2d4、11レベルで3d4、17レベルで4d4である